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ポコ (バンド) : ウィキペディア日本語版
ポコ (バンド)

ポコ(Poco)は、1969年に結成されたアメリカ合衆国カントリー・ロックバンド。曲にスティール・ギターを多く使うなど、カントリー・ロックにポップフィーリングを加えた音楽が特徴。
== 来歴 ==
1968年バッファロー・スプリングフィールドが解散し、メンバーのリッチー・フューレイジム・メッシーナが、ランデ・マイズナーラスティー・ヤングジョージ・グランサムを加えてPogo(ポゴ)を結成するが、ウォルト・ケリー作の有名コミックにポゴという名のキャラクターがおり、本人からのクレームを受けてポゴに近い名前としてPoco(ポコ)と改名する。
1969年、スタジオで作業をしていた、リッチー・フューレイジム・メッシーナが編集作業の要請を拒否したことに憤慨したランディ・マイズナーはデビュー・アルバムのリリース前に脱退し、後にイーグルスのオリジナルメンバーとなる。ランディの脱退に伴い、リッチーとジムはランディのボーカルを他のメンバーのものに替え、ベースパートを一部ジムが録音し直し、ジャケットからランディを削除した。空席になったベーシストの位置に一旦ジムが付くが、ランディのような高音パートを必要と考えたポコのメンバーはすぐに後任として元Gladのティモシー・B・シュミットを迎えた。
ちなみにティモシー・B・シュミットはポコの結成時にベースのオーディションに参加していたが、ランディーが採用されたため、このような形での加入となった。
1970年、リッチーのバンド運営専制化に嫌気がさしたジムが脱退し、後にロギンス&メッシーナを結成することになる。後任としてポール・コットンが加入した。
1973年にリッチーが、ヒットを期待して作った「A Good Feelin' To Know」をシングルカットし、4枚目のスタジオアルバム『A Good Feelin' To Know』をリリースした。しかしこれも期待通りには売れず、リッチーが脱退、後にサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドを結成することとなる。その後、バンドの存続について話し合い、残った4人で活動を続けることになる。Fab Four(Fantastic Four Era)と呼ばれるこの時代は12枚目のアルバムまでメンバー、楽曲が安定しており、この頃のポコを好むファンも多い。
1977年にはティモシー・B・シュミットがイーグルスへの加入のために脱退した。奇しくもこの時もランディ・マイズナーの後任としてであった。
その後ラスティとポールは新しいメンバーを加えてバンド名を変えて活動しようとするが、ポコの知名度を重視していたレコード会社側の圧力もあり、1978年にバンド名をポコのままで13枚目のアルバム『Legend』をリリースした。このアルバムはBillboardチャートで14位になり、Gold Discを獲得、皮肉にもポコ最大のヒットとなった。
その後メンバーチェンジの繰り返しなどもあり、解散状態になったが、1988年にラスティーが過去のメンバーに再結成を呼びかけ、1989年にバンドの宣伝も考慮してオリジナルメンバーで再結成を果たした。
同年9月には19枚目のアルバムとなる『Legacy』がリリースされ、11月にはシングルカットされた「Call It Love」がBillboardチャートで18位になった。
この曲は、バンドのメンバーで唯一一度も脱退することなくポコを守り続けたラスティーがボーカルを担当した。
その後はメンバー交代を繰り返しながら活動し、2002年には20枚目のアルバム(ベスト・アルバムの「Forgotten Trail(1990)」を除く)『Running Horse』がリリースされ、精力的なライブ活動も行った。
2004年にはオリジナルメンバーのドラマーであるジョージ・グランサムがステージ上で発作を起こして半身不随となり、リハビリに専念するため彼は正式メンバーから外れることになった。
その後も精力的に活動していたが、2010年に長年メンバーであったポールが、メンバー内での収入の分割についての対立により脱退した。
2013年にオリジナルメンバーがラスティーのみとなったポコで11年ぶりのスタジオアルバムとなる『All Fired Up』をリリースした。
2015年1月には”コロラド・ミュージック ホール・オブ・フェイム”でのLIVEで、久々にリッチー・フューレイ、ラスティー・ヤング、ポール・コットン、ティモシー・B・シュミット(病気療養中のジョージ・グランサムは欠席)が顔を揃え、変わらないハーモニーと演奏を聴かせてくれた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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